はじめに
みなさんこんにちは! ハレツー動画チームのひのきPです。
《ドラパルトex》といえば、『変幻の仮面』で登場して以来ずっと環境のトップクラスを走っています。このポケモン、実はポケカで強い要素をたくさん持っているんですね。
それでは、ポケカで強い要素というのはいったい何なのでしょうか?サン&ムーンシリーズから競技的にポケカを遊んでいる私の視点で、《ドラパルトex》とそのデッキの強さの秘密について考察してみました!
少々抽象的な要素が含まれて難しい記事になってしまいますが、難しいことをぜひ難しいまま理解していただきたいと思います。
「ドラパルトex」デッキのつよみ
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まずは、《ドラパルトex》ラインの基本的なスペックから見ていきましょう。HPは320と高めで、弱点がないことが目立ちます。ワザはおなじみの「ジェットヘッド」と「ファントムダイブ」。
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1進化の《ドロンチ》は、特性の「ていさつしれい」が優秀です。盤面に置いておくだけで、勝手に手札を増やすことができます。HP90も1進化として最低ラインはあります。
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《ドラメシヤ》は変哲のないたねポケモンです。HPが70と《なかよしポフィン》で出せる最大HPのポケモンです。
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加えて、《ドラパルトex》と組み合わされがちなポケモンを並べていきます。
今回は、「ボムドラパ(カースドボム型)」「バシャドラパ(バシャーモex型)」「廃墟ドラパ(危ない廃墟型)」の3つを典型的な「ドラパルトex」デッキとみなして解説していきます。
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「ボムドラパ」の《ヨノワール》はサイド1枚を相手に献上する代わりにダメカン13個をのせられます。つまり「非ルールポケモンの攻撃を任意のタイミングで押し付けること」ができます。
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《バシャーモex》は特性「たぎるとうし」でトラッシュから基本エネルギーを自分のポケモンにつけることでエネルギー加速をおこなえます。
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《マシマシラ》+《危ない廃墟》のコンボは、能動的にダメカンを生み出して特性「アドレナブレイン」で相手の場のポケモンにダメカンを移し替えることができます。
これらのどこがポケカ的に強いのでしょうか?
私が独自に考えるポケカの強いデッキの3要素と見比べて考えていきましょう。
①安定感:ドローエンジン搭載
②速度:エネルギー加速
③攻め:ベンチ攻撃or青天井
これらの要素をすべて満たせるのが「ドラパルトex」デッキなのです。
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要素を見ると思い当たる強いカードがみなさんにもあるはずです。
レギュレーションGで強かったデッキを思い返すと、《リザードンex》は特性「れんごくしはい」でエネルギー加速ができ、《サーフゴーex》のワザ「ゴールドラッシュ」はいわゆる青天井ダメージで、さらに特性「ボーナスコイン」でドローエンジンとしても機能しました。
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そしてレギュレーションFの《かがやくゲッコウガ》は、ワザ「げっこうしゅりけん」でベンチ攻撃をおこなえ、特性「かくしふだ」というドロー効果も持っていました。
あらためて、ポケカの原点にして本質的な部分を考えてみましょう。
ポケカとは、相手のポケモンを倒すことと、相手が自分のポケモンを倒すことを繰り返していき、相手より先に自分がサイドを6枚取り切ることを目指すゲームです。
これを高いレベルで実現するためには、①ドローでポケモンを集め、②エネルギーをつけ、③強いワザを繰り出していく、という3つのステップが必要です。
①安定感
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まずは「①安定感」です。
これには《ドラメシヤ》と1進化の《ドロンチ》が寄与します。
実は安定感には「序盤の安定感」と「中盤以降の安定感」の2種類があります。「ドラパルトex」デッキが優れているのは、「最低限の序盤の安定感」を持ちつつ、「中盤以降の安定感」が最高クラスにあることです。
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まず、《ドラメシヤ》はHP70であることが最大のメリットです。《なかよしポフィン》は現在のカードプールで、グッズでは唯一1枚で2体ポケモンを出せる破格のカードです。
たねポケモンがHP80以上のカードしかない場合は、《ポケパッド》でたねポケモンを出すことになりますが、「ドラパルトex」デッキには《なかよしポフィン》を4枚問題なく入れることができます。
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《ドラメシヤ》のHP70は、《サマヨール》の特性「カースドボム」や、《マシマシラ》の「アドレナブレイン」2回では倒れないので、耐久方面でもHP50や60とは明確な差があるといえる性能です。
《ドラメシヤ》のHP70と《なかよしポフィン》の存在が「ドラパルトex」デッキに「最低限の序盤の安定感」をもたらしています。
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「最低限の」序盤の安定感というのは、たねポケモンの特性で序盤が安定する、というような加点要素がないためです。
《メガガルーラex》の「おつかいダッシュ」や《ルナトーン》の「ルナサイクル」のような動きが備わっていたら、もっと手が付けられなかったでしょう。
しかし、最低限なのは序盤だけのこと。中盤以降は逆に安定感が一気に増します。
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その理由が、「ドラパルトex」デッキをTier1たらしめている《ドロンチ》です。「ていさつしれい」で山札を2枚見て手札に1枚加えることができます。
「1枚引く」と「2枚見て1枚加える」には明確な違いがあります。手札を1枚増やすという結果は変わらないのですが、山札を1枚めくるのと、2枚めくるのでは中盤以降の山札作りに差が生まれます。
「ドラパルトex」デッキを中盤以降の安定感が最高クラスと評したのは、「山札を作る」能力がずば抜けているからです。
ポケカをはじめたけど、なかなか大会で勝てない人が陥りがちな罠が「手札と盤面だけで戦ってしまう」ことです。
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ポケカには、負けている側が逆転する手段の定石として「手札干渉」があります。手札干渉をされたうえに育ったバトル場のポケモンを倒されると、新たなポケモンを育てつつ《ボスの指令》を引かなければ負けてしまう、という状況になることがあります。
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そのときに勝ち切れるかどうかを「山札を作る」能力が左右するのです。「ていさつしれい」でターンごとに必要なカードを集めて、今は要らないカードを山札の下に送ることで山札を実質的に終盤に必要なカードだけがある状態にすることができます。
もしくは、逆に要らないカードを手札に加えて、そのカードを《ハイパーボール》のコストにすることで不要カードを山札から減らすという方法もあります。
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そうして山札を作ることで《アンフェアスタンプ》や《スペシャルレッドカード》で手札を減らされても、1~2回の「ていさつしれい」や《キチキギスex》の特性「さかてにとる」があれば手札干渉後に必要なカードを集めきることが可能になります。
多くのユーザーが序盤の安定感だけに目がいって、中盤以降安定して戦えることの大事さ、いわゆる「継戦能力」を軽視していたり、あるいはこの概念を認知していなかったりする印象があります。
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序盤は優秀なものの、中盤以降尻すぼみになっていくデッキの代表例が、かつての「ミライドンex」でした。
「ミライドンex」は《エレキジェネレーター》から《ごっつあんプリファイ》を使うことで、序盤の制圧力は高かったのですが、結局不安定な《エレキジェネレーター》を中盤以降も使わなければいけませんでした。
そういったことから、Tier1に入った時期はなかったと記憶しています。CL優勝も何度かしていましたが、いずれもダークホース的な立ち位置でした。
上手いプレイヤーが「ドラパルトex」を好んで使う理由も、「山札を作る」能力を最大限発揮したときの勝ちきりやすさが魅力的だからだと思います。
②速度
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次は「②速度」です。エネルギー加速の効果が強いというのはプレイしていてなんとなくわかるところではないかと思います。
ワザを使うために必要なエネルギーを、相手よりも早く・効率よく盤面に準備し、主導権を握る、このエネルギーテンポがポケカでは非常に重要です。
「ドラパルトex」デッキでは、《バシャーモex》や《アカマツ》《メイのはげまし》などが、その役割を担います。
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ポケカは1体のポケモンを育てて終わりではありません。サイド6枚を取られるまでは負けではないので、ポケモンexデッキであれば1試合に2~3体ポケモンを育て切ること、さらに《マシマシラ》のような補助系のポケモンがいた場合には、そのエネルギーも要求されます。
そこで大事になってくるのがエネルギー加速です。1ターンに1枚の手貼りだけではどうしても相手の攻撃に追いつくことができませんし、毎ターン手札にエネルギーを引いてこなければいけません。
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エネルギー加速のためのカードを採用できるデッキ枠は《ドロンチ》から生まれています。《ドロンチ》はドローシステムを持ちながら、進化すればアタッカーになるという単体性能を持っています。なのでドローのために別のポケモンを採用する必要がありません。
もし、《ドロンチ》に特性がなく別のポケモンでドローする必要があれば、エネルギー加速のためのカードを採用するゆとりはないでしょう。
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また、「ファントムダイブ」のエネルギーが、タイプは違うといえエネルギー2個で済むという点も非常に強力です。これがエネルギー3個だったら、もう少し「ドラパルトex」デッキは弱かったでしょう。
2個であるがゆえに、多くのユーザーの研究の結果、たとえばカースドボム型であれば、以下の枚数で上手く回るということが明らかになっています。
基本炎エネルギー 3枚
基本超エネルギー 3枚
基本悪エネルギー 2枚
夜のタンカ 2枚
アカマツ 2枚
メイのはげまし 1枚
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この、炎と超で合計6枚というエネルギーの少なさもデッキ枠の節約になっています。
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妨害カードを採用することも、「②速度」に寄与するといえます。相手を遅らせる妨害カードは自分と相手の盤面形成に差をつけるので、エネルギー枚数の差を生み出すことができます。自分のエネルギー加速が上手くいかず手貼りだけになったとしても、相手を止めてしまえば相対的に速度で勝ることができます。《スボミー》や《クラッシュハンマー》などがその代表例です。
③攻め
最後に、「③攻め」は相手を倒すスピードや効率の良さのことです。ポケカでは主にベンチ攻撃と青天井ダメージのワザが強いとされています。
《ドラパルトex》の「ファントムダイブ」はまさにベンチ攻撃です。ベンチのまだ育ち切っていないHPが低いポケモンを倒すことで、効率よくサイドを取ることができます。
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たとえば、《メガシビルドンex》はHP350で「きぜつ」させたときにサイドを3枚取れます。つまり、サイド1枚あたり116.6ダメージということです。それよりは40ダメージでサイドを1枚取れる《シビシラス》を倒すほうが効率がいいですよね。
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「カースドボム」や《マシマシラ》+《危ない廃墟》のコンボもベンチ攻撃に該当します。つまり、「ボムドラパ」や「廃墟ドラパ」はベンチ攻撃が最上級クラスのデッキということですね。
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また、「ドラパルトex」デッキにはありませんが、青天井ダメージもベンチ攻撃と同様に強い要素の一つです。青天井ダメージとは、条件次第で際限なくダメージが上がるワザのことです。
《タケルライコex》のワザ「きょくらいごう」や《サーフゴーex》の「ゴールドラッシュ」が代表例ですね。青天井ダメージのワザは「確実にバトル場のポケモンを倒す」ことができます。《メガシビルドンex》に《ヒーローマント》がついていたとしても、「きょくらいごう」で7個エネルギーをトラッシュすれば倒せてしまいます。
「③攻め」の本質は、いかに効率よくサイドを6枚取り切ることができるかです。その点から、「ドラパルトex」デッキが攻めにおいて最上位クラスであることがわかるかと思います。
強さとは相対的なもの
ここまで、ポケカ対戦を形づくる3つの要素について触れました。そして、「ドラパルトex」デッキが、それを高いレベルで満たせるということを解説してきました。
強さとは相対的なもので、これだけ「ドラパルトex」デッキ一強のような状態にあるのは、ひとえにFやGマークのレギュレーション落ちがかなり大きな影響を与えていると思います。
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Fマークはソードシールドシリーズの3年目ということもあって、非常に強力なポケモンVSTARが群雄割拠していました。特に「ルギアVSTAR」はポケカ史上に残るデッキといえるでしょう。
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また、記憶に新しいGマークも《サーナイトex》の特性「サイコエンブレイス」や《リザードンex》の「れんごくしはい」はポケカ史上でも似た効果が存在しない挑戦的なカードでした。
FとGがあるうちは「ドラパルトex」デッキは一強ではなく、雑多な環境の上位デッキのひとつという感じでした。しかし、それらがいなくなった今、いきいきと環境の最上位に君臨しているのですね。
まとめ
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さて、今回は《ドラパルトex》とそのデッキの強みを見てきました。今回の記事で解説した①②③を意識することで、新規カードが発表されたときに、このカードは強いのか?というひとつの判断材料にもなると思います。普段よりも抽象度の高い視点を持つことでポケカがさらに上手くなりますよ。
ハレツーチャンネルではポケカが楽しくなる動画をアップしていますので、ぜひご覧ください! また別の記事でお会いしましょう。さようなら!
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